大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

エアコンを設置した学校体育館を視察

7月29日(水) くもり時々雨

 災害時の避難所となる学校体育館にエアコン設置が府内各地で進んでいます。この日は箕面市立箕面小学校と府立大冠高校(高槻市)にお伺いし、利用状況などをお聞きしました。

 箕面市は市立の12小学校、6中学校、2小中一貫校の計20校の体育館に2017年度、7億9300万円をかけてエアコンを設置しました。災害時でも早期に供給できるLPガスを動力源にしたガスヒートポンプ方式を採用したのが特徴です。各学校とも3日間分のLPガスを貯蔵しています(写真1)。

 エアコンの送風口の前に強力な送風機を取り付けることで冷気・暖気が床まで届くよう工夫されています(写真2)。昨年夏の某エアコンメーカーの実験によれば、1時間の運転で最大6度気温を下げる効果があったそうです。

 一方、大阪府立学校は2019年度から5年計画で高校178校、支援学校38校の体育館にエアコンを設置します。19年度は①所在地の市町村から災害時の避難所に指定されている②体育科がある、など20高校を対象としました。設置費用は20校合計で6億円かかっています。

 府は都市ガスを利用したガスヒートポンプ方式を採用しました。設置や15年分の運転費用を比較し、都市ガスが最も安くなる、との結果を踏まえてのことです。

 私たちがお邪魔した時は男女バスケットボール部の練習の最中でした。新型コロナウイルス感染症対策で窓や扉が開けられていたため、冷房の効果は不明ですが、送風機を通しての風は感じることができました(写真3)。

 体育館の片隅に「暑さ指数計」があり、この日は29度を示していました(写真4)。31度を超すと「運動中止」になります。体育の授業やクラブ活動での熱中症予防はハード・ソフト両面で対応することになります。

 学校は子どもたちの学びの場であるとともに、災害時は避難所などの拠点機能を担います。時代の要請に合わせた施設整備をこれからも進めていきます。

 おまけの1枚、箕面小学校で視察にお邪魔した議員と箕面市の担当者で一緒に収まりました。(写真5)


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

大阪府中央卸売市場を視察

7月20日(月) 晴れ

 私を含む会派の4名の府議で大阪府中央卸売市場(茨木市)を視察しました。

 まずは午前4時15分から始まる冷蔵マグロのセリにお邪魔しました(写真1)。写真右側が卸売業者、左側が仲卸業者です。セリ人の掛け声に仲卸の人たちが小さな黒板に買値を書いて示します。部外者にはわからない速さで値段が決まり、仲卸業者が引き取っていきます。

 セリは午前5時からちりめん(写真2)、5時10分から一般・近海物としてハモやタコ、ヒラメなどが取引されていました(写真3)。

 続いて青果卸売場・仲卸売場を回りました(写真4)。全国各地から様々な農産物がやってきていました。私がかつて暮らした千葉県成田市のおとなり、富里市特産のスイカは懐かしかったですね。(写真5)

 中央卸売市場は2019年3月末時点で全国に64市場あります。うち大阪には大阪市の3市場と府の1市場の 計4市場があります。

 府中央卸売市場は2018年、水産・青果合計の取扱数量・金額とも全国10位の規模があります。ですが、取扱数量・金額とも消費量の減少や卸売市場を経由しない取引の増加で減少傾向が続いています。

 また、府中央卸売市場は1978年5月の開設から40年以上が過ぎ、流通のコールドチェーン化や動線の効率化などの課題を抱えています(写真6)。現在、整備構想について専門家を交え検討中とのことです。

 卸売市場は①消費者には生鮮食品を迅速、効率的に②生産者には確実で迅速な販路を③流通業者には安定的で効率的な取引の場を、提供するのが役割です。改めてその大切さを考える機会となりました。

 おまけの1枚、中央卸売市場のマスコット、せりちゃんの似顔絵入り大漁旗です。(写真7)


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

写真7

大阪市立水都国際中学・高校を視察

7月8日(水) 雨

 全国初の公設民営型による併設型中高一貫教育校、大阪市立水都国際中学・高校(住之江区)を視察しました。(写真1、2)

 南港ポートタウン内の廃校になった小学校を改修し、2019年4月に開校しました。現在は中学、高校とも1,2年生の各学年2クラスずつ在籍しています。

 公設民営型とは学校の施設を大阪市が整備・所有し、教育は学校法人大阪YMCAが担っています。中学は週33時間の授業のうち英語、数学、理科など14-15時間を英語で実施しています。

 高校も1年生は週33時間中、英語、数学、理科など16時間で英語を使っています。2、3年生は海外の大学へ進学できる国際バカロレアのコースも選べます。

 新型コロナウイルス感染症の影響で学校に通学できなかった期間はウェブ会議システムなどを使い、教員と生徒の双方向のやり取りができる形で授業をしていました。一部を写真で紹介してもらいましたが、各人がきちんと使いこなしている印象を受けました。

 写真はありませんが、図書館が充実しています。元の小学校の5教室分を使っているといい、蔵書も通常の学習参考書に加え、英語の小説からティーンエイジ向けのファッション雑誌まで幅広く取り揃えています。グループ学習ができるよう、私語も禁止していません。

 学校側は大阪市立の中学・高校として他の市立学校にもノウハウを還元していきたい、としています。新しい環境でどのような生徒が育っていくのか、非常に楽しみです。


写真1

写真2

大阪市立十三市民病院を視察

7月3日(金) 雨

 新型コロナウイルス感染症の専門病院として運用されている大阪市立十三市民病院(淀川区)を国重徹衆院議員、杉田忠裕市議と一緒に視察しました。(写真1)

 同病院は現在、通常の外来、入院をすべて休止し、5月から酸素吸入が必要な新型コロナの中等症患者だけを受け入れています。これまで約70人が入院し、3日時点でも7人が入院治療中です。

 この日は感染の危険度に応じて赤、黄、緑の3色で区分された病棟を見て回り、雨がっぱに手を加えた防護服を着用した看護師らから説明を聞きました。

 「関係者以外立入禁止」と書かれた二重扉の向こう側は患者が入院している区域です(写真2)。西口幸雄院長は「徹底した対策で院内感染は起きていない」と強調されていました。

 新型コロナ対策は国や府・市がそれぞれの役割のもと連携して取り組んでいます。引き続き感染拡大の防止などを進めていきます。


写真1

写真2

府立福祉情報コミュニケーションセンターを視察

7月1日(水) 晴れ

 6月15日に開所した府立福祉情報コミュニケーションセンター、府立母子・父子福祉センター(大阪市東成区)を視察しました(写真1)。

 福祉情報Cは府内に点在していた視覚・聴覚障がい者向けの施設を集約し、機能を充実させました。障がい者と家族の相談支援をする「障がい者110番」事業や、視覚障がい者向けの点字・音声図書の貸し出し、聴覚障がい児の手話習得、盲ろう者の生活支援などを手掛けます。

 同じ建物に母子・父子福祉Cもあります。ひとり親家庭の方を対象に法律や面会交流、養育費などの各種相談や就職に向けたキャリアアップの支援をします(ただし、大阪市、堺市、豊中市在住者を除く)。

 施設は様々な障がいを持つ人に対応し、色分けや点字表示などに工夫がされています。1Fロビーにある案内図は部屋や廊下の形が触ってわかるようになっています(写真2)。支援を必要とする人たちに役立つ施設になるよう、こちらも応援していきます。

 連絡先
 「障がい者110番」(大阪府障がい者社会参加促進センター事務局)
 電話:06-6973-0110 ファクス:06-6748-0589
 受付:月―金の午前9時から午後5時 土・日・祝・年末年始休み
    ファクスは24時間受信

 府立母子・父子福祉センター
 電話:06-6748-0263
 受付:月―土の午前9時から午後5時 日・祝・年末年始休み


写真1

写真2