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第1期
9月5日(金) 晴れ
大阪府議会の出前授業として府立成美高校(堺市南区)を他会派の議員と訪問しました。成美高校は府内に8校ある外国ルーツの生徒を受け入れる「枠校」の一つです。今回、約70人の外国ルーツの生徒が参加してくれました。
第1部は全員を対象に大阪府政のあらましをお話しました。私は多文化共生の観点から外国人向けの情報発信や相談サービスなどを説明しました。(写真1)
第2部は2グループにわかれ、議員との質疑応答となりました(写真2)。「府議は1日何時間働いているのですか」に始まり「外国人が生活に困ったとき、どんな支援が受けられますか」「学校に防犯カメラをつけることはありますか」など多くの質問がありました。
ペアを組んだ府議と一つずつ丁寧に答えました。通訳が入ることもあり、なるべくゆっくり、やさしい表現を使うように意識した分、当初より時間がオーバーしてしまいました。生徒たちが少しでも理解してくれたなら何よりです。
9月3、4日(水、木) 晴れ
会派で北海道を視察しました。
1日目は北海道大学(札幌市北区)を訪れました。まず「こころとカラダのライフデザイン共創拠点」プロジェクトについてお話をお聞きしました。(写真1、2)
同プロジェクトは「若者が、他者(ひと)とともに、自分らしく幸せに生きる社会」の実現をビジョンに掲げています。
産学官が連携し、子育て支援等の妊娠後ケアを主体とするのではなく、妊娠前の時期に個々人がカラダや性を正しく理解した上で、自分らしいライフ・キャリアプランを描き、望んだ時に生み、安心して育てられる、誰もが活躍できる地域社会がビジョンの具体像となります。
北大や北海道庁、岩見沢市、日立製作所、国立成育医療センターが幹事機関となり、道内外の大学や企業が集まってこのプロジェクトを進めています。
特に興味を引いたのは岩見沢市での「未来人材育成拠点」の取り組みです。①こころとカラダの正しい理解②これまでにない体験や学びの機会③新たな出会いと人とのつながりをつくる④自分らしいライフデザインを描く、の4本柱を据え、大学生による小学生向けのワークショップや、大学生向けに性の多様性やプレコンセプションケア(将来の妊娠に備えるための包括的な健康づくり)の特別講座を開くなどしています。
また、北大病院が主催する高校生向けの医療職体験プログラムの産婦人科の仕事編は模型を使って通常分娩や帝王切開がどのようになされるかを生徒たちに教えています。
回を重ねるにつれ生徒たちの感想も「医療職の大変さを感じた」「帝王切開で生まれる赤ちゃんが50%いることを初めて知った」といった表面的なものから「生命誕生のすごさを目にして感動した」「どんな出産方法も立派だと理解できた」などより深いものへと変化しているとのことです。
続いて「スマート農業教育研究センター」にお伺いしました。2023年8月にできた同センターは「学生教育」「オープンラボ(研究開発)」「実証フィールド(技術実証)」「実演展示(社会啓発)」の4つをミッションに、リーダー的人材の育成にもあたっています。(写真3、4)
全国の農業高校などに出向いて研修をしているほか、スマート農業の基礎から応用までを学べるオンライン講座もあります。大学や研究所、メーカーの専門家が講師を務め、図や動画を使って解説するというものです。
この日は遠隔操縦できるトラクターの実演をしてもらいました(写真5)。実物を模した運転台に乗り込んで操縦します(写真6)。大阪・関西万博にもこの運転台を持ち込み、遠隔操縦の体験をしてもらったとのことです。
2日目はまず、2023年3月に完成した北海道日本ハムファイターズの本拠地、エスコンフィールドHOKKAIDO(北広島市)を視察しました。(写真7)
球場内に温泉サウナやホテル、レストランなども備え、野球の試合がない日でも楽しめる施設となっています。JR北海道の新駅をはじめ周辺にはホテルや商業施設、大学もできる予定で、まだまだ変化していきます。
球場の1階部分は通路で一周できる構造になっており、グラウンドも見通すことができます。これだと試合の最中に買い物に席を離れてもホームランを見逃さずに済みそうですね。(写真8)
外野席の壁には球団創設50周年を記念した歴代の監督や選手の壁画があります。新庄剛志監督は選手としても描かれています。(写真9)
この日は出場予定のない先発投手がグラウンドで調整をしていました。遠投やマウンドからの投球を間近で見ることもできました(写真10)。
以前の本拠地、札幌ドームは札幌市所有だったため、球団には様々な制約が課せられていた、と聞きます。気兼ねなく練習できる自前の球場は選手にとって実にありがたいのではないでしょうか。
最後に千歳市防災学習交流施設にお邪魔しました(写真11)。Aゾーンは地震や煙からの避難などを体験できる施設「そなえーる」と屋外訓練場、Bゾーンは消火や救出が体験できる「学びの広場」、Cゾーンはキャンプ場やアスレチック遊具などを備える「防災の森」となっています。
市内の小学生の体験学習や町内会や自主防災組織などの防災訓練、救急講習会などを開き、年間2万人程度が利用しています。
北海道や千歳市で起きた過去の自然災害についての説明を受けた後(写真12、13)、東日本大震災や阪神大震災の揺れを体験できる起震装置や煙からの避難を体験しました。車中泊の注意事項をまとめたコーナーは細かな注意点をまとめていました。(写真14)
北海道という土地柄、広い場所を確保しやすいという利点がある一方、人口減少、過疎化、散在化、という課題もあります。時間や距離に縛られないデジタル技術で乗り越えるべきもの、人と人が直接交流する機会を増やすことで解決すべきもの、その両方を改めて感じることができました。
おまけの2枚。どちらもエスコンフィールドで見つけたものです。1枚は大谷翔平選手「好きなことをより一層頑張れたら、毎日良い1日になるんじゃないかと思っています」。(写真15)
もう1枚はニューヨーク・ヤンキース一筋で活躍したジョー・ディマジオ「自分のプレーを初めて目にする子どもが、今日も球場のどこかに必ずいる。その子のために、ベストを尽くさねばならない」。(写真16)