大阪府議会議員 かじき一彦 公明党

会派で石川県を視察

11月28、29日(木、金) 晴れ時々くもり

 会派で石川県へ視察に行きました。

 初日は2025年大阪・関西万博でも重要なテーマとなるSDGs(持続可能な開発目標)について、金沢工業大学(石川県野々市市)の取り組みをお聞きしました。(写真1)

 2017年3月、大学として全国初となる「SDGsビジネスアワード」を創設、同年12月には国のSDGs推進本部から大学として唯一、第1回「ジャパンSDGsアワード」の副本部長賞を受賞するなど、高い評価を得ています。

 また、SDGsの理解を手助けするカードゲーム「×(クロス)」を作っています。何かを解決するために別の何かが犠牲になる、という状態が書かれたカードと、イノベーションの種となる技術、場所、モノが書かれたカードがあります。組み合わせることで新たなアイデアを生み出そうとするものです。

 翌日は国立大学法人北陸科学技術大学院大学(石川県能美市)へ。1990年10月に開学、現在は先端科学技術科に人工知能や材料科学、生命工学など9つの領域があり、既存の学問分野を超えた活動をしています。

 産学共同研究や地元市の職員を受け入れるなど連携にも積極的に取り組んでいます。24時間開館している図書館に収められた「温故知新コレクション」には「解体新書」など自然科学や哲学の古典の名著がありました。(写真2)

 続いて金沢市民芸術村(金沢市)にお邪魔しました。大和紡績の工場跡地に1996年に誕生、レンガ造りの倉庫を改修し、演劇・音楽・美術の制作や練習、発表などができるようになっています。

 注目は「いつでも、だれでも、自由に」を原則に24時間年中無休、低料金で利用できることです。また、演劇・音楽・美術の各分野の専門家2名ずつが「市民ディレクター」として運営に携わり、「市民が主役」の施設運営を図っています。

 この日はポスター作品展の準備をしていたアート工房(写真3)や、ドラマ工房(写真4)など見学、古民家を移築した「里山の家」の前で記念撮影です(写真5)。

 おまけの1枚は工事中の北陸新幹線です。(写真6)


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

淀川自衛消防技術発表会に出席

11月22日(金) くもり

 大阪市24区中第2位の人口を誇る淀川区、事業所数も全産業でみると市内第3位と数多く立地しています。この日は工場やホテル、病院など22事業所84人の自衛消防隊が参加し、それぞれの消防技術を3部門で競いました。

 まずは2人一組の「消火・119番通報操法の部」、一人が119番通報しているうちに、もう一人は模擬消火器で標的を狙うというものです。(写真1、2)

 次は「屋内消火栓操法の部」、こちらも2人一組で一人が標的に放水、もう一人はホースの持ち運びやバルブの開け閉めをします。(写真3、4)

 最後は「消防ポンプ操法の部」、4人一組で可搬式のポンプを起動させ、ホースの持ち運びと連結、標的への放水をします。(写真5)

 屋内消火栓操法の途中で装置が壊れるトラブルもありましたが、どの参加者も真剣に取り組んでいました。いざという時にはしっかりと役割を果たせるよう引き続き訓練をお願いします。


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

淀川区医師会看護専門学校の戴灯式に出席

11月16日(土) 晴れ

 この日は准看護学科58期生の50人が戴灯式を迎えました。かつては「戴帽式」と呼んでいたこの式典、看護師がナースキャップを被らなくなったなどを踏まえ、儀式の形態が変わり、この名称になりました。

 看護師の象徴、ナイチンゲールの像に立てられたろうそくから、学生たちがろうそくに火を受け継ぎ、看護の精神を確認しあう点は変わりません。一人ももれなく看護の現場で活躍されることを心より願っております。


府議会教育常任委員会で決算審査

11月13日(水) 晴れ

 これまで前年度の大阪府の決算審査は決算特別委員会をつくり、まとめて審査していましたが、今年は各常任委員会に割り振って審査する形になりました。

 私は①つばさ基金②課題早期発見フォローアップ事業③中学生学びチャレンジ事業④小中学校生徒指導体制推進事業⑤子どもの体力づくりサポート事業、の5つを取り上げました。

 ①は府立大、府立大高専が独自に寄付金を集めるため設置した基金です。高専の全国ロボットコンテスト出場のための費用や、留学生向けの奨学金などに充てられています。2018年度はその前の年度より多くの寄付金が集まっており、引き続き府大や府大高専の魅力を発信することで寄付金獲得に頑張ってほしい、と求めました。

 ②は中退率などの課題を抱える府立高校にNPOなどによる「居場所」を設けたり、生徒と学校、地域社会などを取り持って課題解決にあたるスクールソーシャルワーカーを配置したりするものです。どちらも着実に課題解決に向け成果をあげています。また、外部の専門家がかかわることで、教員から生徒への対応も改善できたそうです。

 ③は府内の全中学生を対象にした学力テスト「チャレンジテスト」のことです。中学生の学力向上を目的の一つにしているため、府教育庁や市町村教育委員会、各学校でどのように活用しているのかを問いました。各段階で課題を洗い出し、生徒に対応している、とのことでした。

 ④は暴力発生件数の多い小中学校で非常勤講師を配置、生徒指導にあたる教員は授業を受け持つ時間を減らしてもらう代わりに問題解決に特化するものです。配置した学校は暴力発生件数が減っていますが、残念ながら府全体だとまだ改善が必要な状況です。引き続きの取り組みを求めました。

 ⑤は体力測定でも全国平均を下回っている大阪の子どもたちの体力アップを目指すものです。2018年度は府内小学校の低学年児童と隣接する幼稚園・保育園児を対象にしました。結果として、事業対象の児童・幼児のうち、「運動・スポーツが好き」と答えた人数が事業前の88.2%から92.4%と向上したことや、小学生は反復横跳びや立ち幅跳びといった体力測定の成績がよくなった、との答弁がありました。

 この日の決算審査の様子は府議会のホームページで見ることができます。アドレスは http://www.gikai-chukei.jp/ 教育常任 を選んでください。


府立夕陽丘高校を視察

11月12日(火) 晴れ

 会派の有志議員で府立高校唯一の音楽科がある夕陽丘高校(大阪市天王寺区)にお伺いしました。1906年に府立島之内高等女学校として開校してから今年で133年目を迎える伝統のある学校です。

 音楽科は1995年、現在の7階建て校舎の完成を機に設置されました。1学年1クラス40人が声楽や器楽を専攻します。主専攻が声楽とピアノ以外の楽器の生徒はピアノを、ピアノの生徒は声楽を副専攻で学びます。

 私たちがお邪魔したときは校舎内にある320人収容のヴィオーラホールでスタインウェイのピアノを使い、連弾の練習をしていました(写真1、2)。ほかにも1-3人ずつ分かれてピアノや各種楽器を熱心に学んでいました。

 都会の真っただ中の限られた敷地を生かすため、プールは屋上にあります(写真3)。ちょうどヴィオーラホールの真上だそうです。

 音楽科の生徒にはウイーン国立音楽大学やウイーンフィルハーモニーのメンバーから個人レッスンを受けたり、オペラ鑑賞や生徒たちが演奏を披露したりする7泊9日間の研修があります。

 卒業生は芸術系の大学や教育大学に進学します。プロで活躍する人、音楽の教員になる人が主な進路です。学科設置から20年以上がたち、講師として音楽科の後輩を教える人も出てきています。ぜひともそれぞれの可能性を大いに開いていってほしいですね。

 おまけの3枚、スタインウェイを囲んで校長や音楽科の先生方と記念撮影(写真4)、せっかくなので私も触らせてもらいました(写真5)。もう1枚は夕陽丘高校のマスコットキャラクター、ゆうちゃん(写真6左)とひーくん(同右)です。


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5

写真6

国立循環器病研究センターを視察

11月6日(水) 晴れ

 会派でこの7月に移転新築された国立循環器病センター(国循、吹田市)を視察しました。

 吹田市と摂津市にまたがる旧国鉄吹田操車場跡地は現在、北大阪健康医療都市「健都(けんと)」と命名され、再開発が進んでいます。中核施設となる国循は心臓血管、脳血管に特化した専門病院として1977年6月創設、40年以上の歴史があります。心臓移植は130症例を手掛け、10年生存率は世界トップクラスです。

 最先端の医療だけでなく、健康寿命の延伸に向けた予防・医療、企業や大学との共同研究・開発も積極的に取り組んでいます。

 身近なところだと、塩分控えめの調味料や加工食品「かるしお」は2014年の認定開始から300件を超えました。醤油やケチャップ、ハムやベーコン、即席みそ汁などがあります。JR岸辺駅前の商業施設には「かるしお」レシピの食事を提供するレストランもあります(写真1)。

 最先端の医療を提供するための実習施設も充実しています。模擬手術ができる実験台(写真2)、看護師向けの患者人形(写真3)など、普段は目にすることのない部分も見せてもらいました。

 おまけの2枚、この日は見事な秋晴れでした。国循屋上へリポートでの1枚(写真4)と、国循の外観(写真5)です。


写真1

写真2

写真3

写真4

写真5